カーコーティングとは
最近カーコーティングという言葉をよく耳にします。カーコーティングとは車のボティをコーティングする事で塗装の保護やボティの変色を防いだり、水弾きを良くして水垢などがつきにくくするものです。ひと昔前はワックスが主流でしたが、最近ではカーコーティングの方が主流になりつつあります。
このカーコーティングにも実は種類があります。ポリマーコーティングとガラスコーティングと呼ばれるものです。最近ではセラミックコーティングも普及しておりますが、ここではポリマーコーティングとガラスコーティング2つの違いをご説明します。
この2つは一体何が違うのでしょうか比較してみたいと思います。
ガラスコーティングは現在あるコーティングの中でも最もグレードが高いコーティングです。※セラミックコーティングを除きます。
ガラスコーティングとは
メリットはやはり持続期間の長さです。ガラスコーティングは1年以上持続するものが大半ですが、ポリマーコーティングの持続期間は3カ月~1年前後となります。これはガラスコーティングの被膜は酸化しないため劣化しづらいことと、シリカ被膜を形成するガラスコーティングは塗装面の上に一膜覆うことにより持続期間が長いのです。
ガラスコーティングを施工すると、撥水効果や防汚性効果が期待でき、塗装面の輝きをいつまでも持続させることが出来るのです。
しかし、ガラスコーティングのデメリットもあります。それは、施工に時間がかかる点と金額です。ガラスコーティングの大半は10万円前後するものが多く、高額になります。
ポリマーコーティングとは
ワックスの延長といっても過言ではありません。1980年代に開発されたポリマーコーティングは塗装を保護する観点で開発された商品です。ワックスよりも高性能なポリマーコーティングは光沢や耐久性が優れており、多くの方に愛用された商品です。近年ではガソリンスタンドや量販店もポリマーコーティングを施工してくれる業者が沢山あります。
ポリマーコーティングとはシリコンやフッ素を含んだコーティングです。
メリットは施工時間が短く、料金が安いのが特徴です。また、自分で施工できるのもポリマーコーティングのメリットです。
ワックスに比べると効果は持続するので多くの方に愛用頂いております。
ポリマーコーティングとガラスコーティングの違い
ポリマーコーティングとガラスコーティングの違いはガラス被膜を形成するか否かです。
ポリマーコーティングはシリコーンやフッ素などを含んだ高分子重合体で構成された商品です。
塗装面の上に被膜を形成するのではなく塗装の内部に浸透していくタイプがポリマーコーティングとなります。
ガラスコーティングの効果
塗装面は凹凸があるため、ガラスコーティングのような厚い被膜で塗装を覆うことがとても重要と言えます。塗装面の凹凸をガラスコーティング被膜が塞ぐことによって汚れが固着しにくくなり、洗車「水洗い」で簡単に汚れが落とせるというメリットもあります。
ポリマーコーティングでは、耐擦り性能や耐熱性は期待できませんが、ガラスコーティングは耐熱性に優れた商品が多く存在します。主成分がポリシラザンというガラスコーティングは耐熱温度1000℃以上もある商品が存在します。また、最大被膜硬度も9Hのガラス被膜を形成する商品も存在します。
メンテナンスが楽になるのはどっち
ガラスコーティングとポリマーコーティングですが、メンテナンスが楽になるのはどっちでしょう!ガラスコーティングはガラス被膜を形成する商品であり、耐熱性や耐スクラッチ性が高い商品だとお伝えしました。汚れがコーティング被膜の上に固着しても水洗いで簡単に汚れが落とせるようになります。ガラスコーティングを施工した塗装面に汚れが浸透するのを防ぐ効果があります。コーティング被膜の上に固着しても簡単に落とせるのです。一方、ポリマーコーティングは塗装の内部に浸透していくタイプのコーティングだとお伝えしました。そのため、汚れも塗装面に浸透しやすい性質があります。また、耐熱性に弱いため、炎天下で車を駐車しているとポリマーコーティングが解けてしまうこともあります。メンテナンスの観点でもガラスコーティングが優れていると言えます。 また、ポリマーコーティングは持続期間が短いため、定期的に再施工が必要となります。その時間やコストを考えるとガラスコーティングに勝るものはないのです。
施工が楽なのはどっち
ガラスコーティングは施工が非常に難しくなります。ガラスコーティングとは空気中の水分「湿度」と温度と化学反応を起こし硬化していくタイプのコーティングとなります。そのため、施工環境で仕上がりが左右されます。また、施工後の乾燥も非常に重要です。ガラスコーティングを施工後は24時間は雨や水にぬらしてはいけません。また、コーティング被膜を塗布して拭き上げた時にタイミングが合わないとコーティング被膜が乾いて拭きとれなくなることもあります。施工環境と技術力が重要なのがガラスコーティングです。ポリマーコーティングは施工後の乾燥も必要ありません。また、空気中の水分や温度も気にしなくて良いため、施工は非常に楽になります。 しかし、楽な分、定期的に施工しなければならないため、長期的なスパンで見るとガラスコーティングよりも手間はかかるのが現状です。
撥水効果などの水弾きの違い
ポリマーコーティングでもガラスコーティングでも初期の撥水性能はほとんど変わりません!
しかし、熱に弱いポリマーコーティングは熱でコーティング被膜が劣化してしまい、水弾きが低下してしまうスピードは速くなります。
ガラスコーティングは熱による劣化は少ないため、長期間撥水効果は持続します。
価格面の違い
ガラスコーティングは数万円から数十万円する商品が多いです。
ポリマーコーティングは数千円~2万円程の価格で施工できるため、金額面で違いがでてきます。この金額の違いはコーティング剤の液剤代が原因です。
ポリマーコーティングと比べるとガラスコーティングは十倍程の価格差が生じます。
また、施工面でもガラスコーティングの方が時間がかかるため、ポリマーコーティングと比べると施工金額が高いのです。
まとめ
ポリマーコーティングはガラスコーティングよりも古い商品となります。ガラスコーティングが販売される前に主流だった商品ですが、技術の進化によりガラスコーティングが販売されてからはガラスコーティングが主流になります。あまり、コストをかけられない方にはポリマーコーティングが良いかもしれませんが、効果効能「車を保護する」の観点で考えるとガラスコーティングに勝るものはないのです。